どっちがいい?紙媒体とWEB媒体の違い
本コラムでは、チラシやDMなどの紙広告の解説と、WEB広告との違いを詳しくご紹介します。顧客に向けて商品やサービスの宣伝をしたい!と思っても、どんな方法がいいかわからない、最近注目のWEB広告がいいの?それとも紙を使った広告?など、広告の打ち方に悩まれている方必見です!ぜひご一読ください。
1.紙媒体の広告ってどんなもの?
紙媒体での広告と言っても、その種類は多岐に渡り、
- DM(ダイレクトメール)
- 新聞広告
- 雑誌広告
- チラシ(折り込み、ポスティング)
- パンフレット
- カタログ
- ポスター
- POP
- 広報誌
- 書籍
などがあります。
それぞれ特徴はありますが、昔から使われている広告の手法と言えます。
2.紙媒体とWEB媒体のメリット・デメリット
紙媒体での広告とWEB媒体での広告はどのように使い分けたらいいのでしょう。
それぞれの媒体のメリット・デメリットを挙げていきますので、自社で広告を打つ場合にはどちらのが適しているのかの参考にしてみてください。
2-1.紙媒体のメリット
①信頼性が高い
インターネット上の広告よりも、紙に印刷された広告のほうがなんとなく信頼できる気がする…そう感じる方は多いのではないでしょうか。 特に年齢が上がるにつれて、紙媒体のほうが信頼性が高くなる傾向にあります。
②一覧性がある
チラシ広告を思い浮かべると分かりやすいと思いますが、紙媒体はページをパッと見渡すことができ、そこから見出しやキャッチコピーを追いかけて見たい情報を選ぶことができるというメリットがあります。スクロールや検索などの動きをせずに、見るだけで情報を得ることができるのです。
③保管性、再読性がある
クーポン付きのチラシや、気になる商品のカタログなどを捨てずに保管しておくことはありませんか?
中でも、特典があるDMやチラシは、すぐに購入しなくても後から購入するケースや、保管していたものを見つけ再認知してくれることが多くあります。WEB広告での保管(スクリーンショットやブックマーク登録など)よりも簡単で再読性があると言えます。
④紙媒体ならではの表現ができる
紙媒体では、いろいろな表現方法があり、アピールしたい商品やサービスによって工夫をして印象付けることが可能です。
例えば、厚さのある紙や光沢感のある紙、箔やニス加工をした紙などを使うと、高級感や特別感が伝わりやすくなります。また、直筆や手書きのメッセージを添えることで温かみのある広告になります。
2-2.紙媒体のデメリット
①情報をすぐに変更、修正できない
発信した情報に間違いがあったときには紙媒体は簡単に修正できないというデメリットがあります。WEB媒体の場合、サーバ上のデータを修正することで、すぐに正しい情報に差し替えできます。
しかし紙媒体で修正したい場合は再度印刷し再配布する必要があります。このときに、コストや時間が発生してしまいます。
逆に言えば、簡単に修正ができないことが情報の信頼性の高さの裏付けにもなっています。
②コスト、時間がかかる
紙媒体で広告を作る場合は、印刷や製本などの“モノを作る費用”が必要になります。また送料や配布する人件費などもかかりますので、費用対効果の高い方法を厳選する必要があります。
③情報量に制限がある
スクロールさせたりリンクをつけたりできるWEB広告と違い、限られた紙面で広告を作成しなければなりません。情報の羅列ではなく、どのように見せ、何を伝えるかを編集する力が試されます。
2-3.WEB媒体のメリット
①情報をすぐ変更できる
紙媒体のデメリットの時にも明記しましたが、サーバー上のデータをすぐに編集、削除することができます。
②情報発信にお金がかからない
SNSやブログでの情報発信の場合はお金がかからず、すぐにできます。WEB広告の会社に依頼する場合は料金がかかりますが、紙媒体のように印刷や送付といった初期費用がかからないので、コスト面からみるとやりやすい広告と言えるでしょう。
③全国、全世界に発信できる
新聞やチラシと違い、商圏に限りがなく、日本全国のみならず全世界への発信が可能になります。
④効果が分かりやすい
クリックした人数や反応が可視化しやすく、効果が出やすい方法を分析しやすくなります。
2-4.WEB媒体のデメリット
①効果がでるまでに時間がかかる
WEB上での発信では、競合や類似情報が多いため、ユーザーに認知されるまでに時間がかかる傾向にあります。SNSでも、一度の投稿で効果がでることはあまり多くなく、繰り返し根気よく情報発信をしていく必要があります。
②購買行動につながりにくい
一度顧客の目に留まっても、必要のない情報だとすぐに離脱されてしまいます。読む人が欲しがっている情報を見やすく提供する工夫が必要です。
3.紙媒体とWEB媒体の使い分け
上記したように、紙媒体もWEB媒体もそれぞれメリット・デメリットがあります。
そのため、ターゲットや目的によって使い分けをして、より効果的な広告にしていきましょう。
例①10代~20代の若者層へのアプローチ
デジタルネイティブである若者へは、やはりWEB媒体のほうがおすすめです。SNSやWEB広告、店舗公式LINEなどでのアプローチが効果的です。ただし、注意点としてエリアによってはWEB広告では対象が広すぎて効果的でなくなるケースもあります。そういった地域では若者層の居住エリアを指定してPRが出来る紙媒体が有効な場合もあります。若者層へのアプローチは地域性も捉えた計画が必要となります。
例②シニア層をターゲットにした健康食品
この場合、新聞折り込みやポスティングチラシなどがいいでしょう。顧客リストをお持ちでしたらDMでお得なクーポン等を送付することで購入を促すことができます。
例③ファミリー層へのイベントやサービスのご紹介
子育て世代へのアプローチの場合は、紙×WEBのクロスメディアアプローチが有効です。SNSやWEB広告で接点を持ちながら、紙媒体で再認知してもらうことができると効果的にアプローチすることができます。
4.まとめ
紙媒体もWEB媒体もどちらにもメリットデメリットがあり、どちらが優れているということはありません。広告したいモノ、サービス、ターゲットによってこれらをうまく使い分けることで集客力を上げることができます。