ポスティングできるものはチラシ以外にもある?
新聞部数の減少に伴い、新聞折込の代わりとして増えつつあるポスティング広告ですが、同じ紙媒体を配って伝えるということに違いはありません。大きな違いは、ポスティングは新聞に折り込むのではなく、直接配布するということです。基本的には紙の広告を配布していくのですが、特徴を捉えることで他社にはない広告を展開することができます。
1.新聞折込で配布可能なのはチラシだけ?
新聞折込とは、新聞に折り込むチラシのことです。そのため、新聞からはみ出ないようにサイズや仕様が決まっており、B4サイズより大きいサイズは折る必要が出てきます。そこで使用するのが、複数のチラシを束ねてくれる折込機(丁合機)と言われるものです。機械で処理するため、こちらもサイズと様式が決まっており、主にB版A版のチラシに限定されます。そして新聞が届き次第、毎朝配達前の短時間に、機械によって束ねられたチラシを手作業で折り込んでいきます。
これらのことから、折込チラシで不向きなものとして以下のようなものが挙げられます。
- 封筒に入っているもの
- B4サイズ以上のもの(B4仕上がりに折れば可能)
- マグネット
- ポケットティッシュ
折込広告は条件が決まっていますが、届ける対象が新聞購読者のため、購読率が低下しているとはいえ、まだまだ一定の効果は期待できます。折込広告を検討する場合、どのサイズにするのか、どういうデザインや記事にするのかも合わせて考える必要があります。
2.ポスティングできる媒体一覧
一方、ポスティングの場合は、新聞折込と違って機械を使わず手作業で仕分けを行う会社が多いのが現状です。手作業で行うからこそ、チラシだけでなく様々なものを配布することが可能となりますが、ほとんどのポスティング会社には決められたルールがあります。
- サイズの規定:「B5仕上がり」または「A4仕上がり」にする必要がある
- 重さの規定:厚紙など料金が上がる可能性がある
- 配布期間の規定:手作業の為、納品スケジュールが長い
このように新聞折込とは異なるルールが設けられています。新聞折込の場合は全国的に同じルールがほとんどですが、ポスティングのルールは会社によって様々です。ポスティングを依頼する場合、広告物の制作に入る前にポスティング会社へ確認することをお勧めします。
今までにあったチラシ以外のポスティング物
封書に入っているもの
DMと同じ仕様になっているため、観覧率が上がります。
マグネット
水道、不用品回収など突発的に依頼が発生しやすい業種などは有効です。冷蔵庫などに張ってくれる場合があります。
ポケットティッシュ
主に駅前などで配られているものです。広告物を挟みます。ポスティング会社によっては、有料にはなりますが挟む作業もしてくれる会社もあります。
使い捨てマスク
ポケットティッシュと同様の効果が期待されます。
試食品
賞味期限、消費期限が短いものは受け付けれませんが、調味料など比較的期間があるもの、常温での保存が可能なものは配布可能になります。
ポスティングの場合、手作業で仕分けを行うからこそ、新聞折込で折り込めない広告物を配布することが可能になります。しかし、ほとんどのポスティング会社は全てを手作業で行っている分、料金と期間を必要とする場合が多いです。
3.まとめ
いかがでしたか?新聞折込もポスティングも配布する行為においてはさほど変わりません。しかし、両者では配布するまでの作業が大きく変わってくるため、条件が変わってきます。だからこそ両者の特性を理解した上で、広告戦略を立てる必要があるのです。コスト重視で行くのか?インパクトを与えるのか?戦略によって広告の効果は違ってきます。コスト重視で行く場合、広告できる範囲が広がったり、回数を増やしたりできます。インパクトが高まると閲覧率が上がりますので効果が期待できます。ただただ広告を行うのではなく、どんな広告物にするのか企画し、それに合った広告を選択しましょう。