ポスティングチラシからデジタル媒体への誘導
近年徐々にシェアを伸ばしているポスティング広告。電通の発表(2022年 日本の広告費)によると、2022年は108.1%の伸びとなりました。以前は単純な新規顧客獲得や求人広告の戦略として使われていたポスティングですが、今や小商圏におけるアナログマーケティングの新たな手法へと進化しています。そのポスティングを使ったマーケティングを効果的に行うためには、チラシの役割とデジタルの役割をしっかりと把握し、それぞれの強みを生かした戦略を立てることが重要です。
1.チラシの役割
まずは、チラシの役割について説明します。
過去の記事『ポスティングとは』でも紹介しましたが、ポスティングが持つ強み(メリット)には以下のものが挙げられます。
- 手軽に行える
- コストを安く抑えることができる
- ピンポイントで広告できる
- 対象者が見てくれる可能性が高い
- 反応の速さと保管率の高さ
- 配った相手が見える
- 近隣住人とのコミュニケーションが取れる
- 売上の予測ができる
- 試供品なども配ることができる
- 新聞未読者にも届く
これらの強みを活かしてマーケティングを行うことで、デジタルだけでは得られない貴重なデータを収集することができます。何故なら、インターネット時代である今も、私たちが暮らす地方にはインターネットをしないという方々が一定数存在しているからです。
つまり、チラシの役割とは、お店を中心とした一次商圏に対し、デジタルだけではリーチ出来ない層も含めて確実にリーチすることにあります。そして、そこで収集したデータを蓄積することで、ライバルに差がつく広報戦略が可能となるのです。
2.デジタルの役割
次にデジタルの役割について説明します。
今は学生からシルバー世代まで多くの方がスマートフォンを利用しています。電話をする以外にも、写真を撮ったり、スケジュールを管理したり、調べものをしたりと、公私ともに私たちの生活において必要不可欠な存在です。そして、スマートフォン最大の利点は、その「手軽さ」にあります。あらゆることがスマートフォンで行えるだけでなく、そのデータもリアルタイムでどんどん蓄積されていきます。
つまり、デジタルの役割とは、正確な行動データをリアルタイムで蓄積することにあると言えます。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い
Webマーケティングとは、Webサイトやインターネットを活用したマーケティング手法のことを言います。例えば、Webサイトを観覧したユーザーの行動を追うことで、「ユーザーがWebサイトに対してどのような情報を求めているのか?」を分析し、Webサイトの改善やサービスに活かしていくこともWebマーケティングの一種です。
一方デジタルマーケティングとは、Webマーケティングも含むデジタルテクノロジーを活用したマーケティング手法全般のことを言います。Webマーケティングとは異なり、特定のWebサイトで獲得できるユーザーの行動だけでなく、ブラウザ・スマートフォン・タブレット・公式アプリなどデジタル全般の行動履歴、さらに商品に搭載されたIoT経由の包括的なデータといったデジタル情報以外にも、イベントでの反響、店頭への来店データ、販売履歴といったリアルでの活動データもデジタルで得られる情報ならば全てが収集対象となります。それらの蓄積されたデータを分析し、顧客一人ひとりのニーズを細かく把握することで、より適したサービスを提供することが可能です。
3.アナログで完結しない、アナログからデジタルへ
これまでに説明したことを踏まえると、アナログやデジタルどちらかではなく、両方の良さを理解し生かしていく必要があります。
この流れを計画・実行することで、さらに広報力が上がり、効率の良い戦略となります。
今一度、チラシ・HP・アプリ・SNSなどあらゆるコンテンツを整理してみましょう。アナログとデジタルそれぞれを整理して連結させることで、お店にとって最適な広報が実現します。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?弊社では、アナログとデジタルの両方を扱っています。アナログとデジタルはまったくと言っていいほど役割や領域が異なるため、比較するものではありません。それぞれの強みを活かして、自社にとって最適な広報計画を立てましょう。そうすることで、新たな客層の開拓や効果的な求人が可能となります。どうすればいいのか分からない方、自信がない方は是非ご連絡ください。最大限サポートいたします。