アップル社が2007年1月にiPhoneを発表し、日本に上陸して10年以上が経ちました。パソコン業界、モバイル業界、その関連業界に様々な舞台を提供し、業界の縮図そのものが一変するという「スマホ革命」は、私たちが暮らす日本でも一気に広がりを見せました。各業界に多大な影響を及ぼし、生活そのものが変化していきました。
その影響は広告業界も同じで、紙媒体からデジタルへ、TVからネットTVへ変化する中、マスメディアの影響がじわじわと低下していっています。しかし、だからと言って広告全てがネットへ移行したかというとそうではなく、スマートフォンが広がりを見せコンテンツが増えたからこそ、今紙媒体が再注目されてきています。
今回は、その3つの理由について解説していきます。インターネット、アナログ両方の良さをしっかりと把握し、広告戦略を立てることが必要です。

1.インターネット広告では届かない層がいる

総務省の発表によると、2020年におけるスマートフォンの普及率は80%以上となっており、インターネットの普及率も83%以上、その中でスマートフォンでのインターネットの利用率は68.3%と一番高い数値となっています。

通信利用動向調査は、世帯（全体・構成員）等を対象とし、統計法（平成19年法律第53号）に基づく一般統計調査として平成2年から実施（世帯構成員調査は平成13年から実施）。世帯調査は、20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員を調査対象としている。調査票を郵送により配布し、郵送又はオンライン（電子メール）により回収している。

総務省（令和3年版 情報通信白書）

普及率としては驚異的な数値だと思います。しかし実は、17%の方はインターネットをしていません。しかも、インターネットを使っているイコール広告を見るとは言いきれないのが現状です。様々なコンテンツには有料と無料があります。無料でも視聴できますが、広告が表示される。これがストレスとなり、有料版へ切り替える人もいる為、もしインターネットで広告を見たとしても確実に80%以下が対象となります。様々なセグメントができ、そして安価なインターネット広告は、エリアが広ければ広いほど有効ですが、地域限定で商売されている方にとってはアナログでの広告が有効な場合が多くあります。

2.一日の表示回数

ここで、2つ目の理由として「表示回数」です。みなさんスマートフォンをお使いだとは思いますが、一日で何回広告に出会うでしょうか？SNS、検索サイト、ゲームや動画サイト様々なコンテンツがしのぎを削る昨今、その多くが広告料で運営されております。ですので、スマホを開けば広告と出会う。なんてことはよくあるかと思います。同じ広告が何回も表示され、いやな思いをしている方も多いのではないでしょうか？弊社の「同じインターネット広告を何回見たら嫌悪感をいだくのか」というアンケート調査によると

1～3回	15%
3～5回	41%
5～8回	22%
8回以上	22%

このように3回以上同じ広告を見た場合、40%以上の方が嫌悪感を抱きます。良かれと思って出した広告が逆にマイナスに取られると、その効果も逆効果になります。
「興味があると見るが、興味がないとスルーする」21歳大学生女性
「見せ方が広告っぽくないとついつい見てしまう」53歳会社員男性
インターネット広告が良くないのではなく、表示回数や見せ方を工夫する必要があり、それはアナログ広告にも言えることです。しかし乱立するインターネット広告で印象を与えるのはとても難しいのが現状です。一日に表示されるインターネット広告と、一日にポストに入る広告の枚数。比べるのは難しいですが、どちらが印象に残りやすいでしょうか？

3.手に取るから記憶に残る

そして最後に「印象」について解説していきます。インターネット広告にも共通することですが、広告に大切なことは「印象」です。いかにユーザーの印象に残り、購買に繋げるのかが大事です。アナログ媒体の場合、一番の利点はどんな方でもポストにチラシが入っていたら「手に取る」ことだと私は思います。一度は必ず手に取ってくれます。そして必要なければその多くの方はそのまま捨てます。必要ない方でも必ず一度は内容を確認し、必要か不必要か見て確認します。だからこそ、チラシのデザインやキャッチコピー、写真やフォント、内容などとにかくこだわると、ある一定の効果が見込めるのがアナログ広告の魅力の一つです。必要なければスルーされるのはインターネット広告と同じですが、実際に手に取るところを考えると「手に取る」動作がある分、アナログ広告の方が印象に残りやすい傾向にあります。

4.まとめ

いかがでしたか？私たちも多くのインターネットの媒体を運営しております。実際にこのポスNaviも、ポスティングを分かりやすく伝えるために作ったインターネット媒体です。だからこそ見えてくるアナログ媒体の強さがあります。デジタル、アナログ合わせると、数え切れない媒体がこの世の中には存在します。集客や求人など必ず必要になる広告を今一度見直して、アナログ、デジタルを両立してはいかがでしょうか？当サイトでは、商圏調査を無料で実施しております。気になる方はいつでもお問い合わせください。