そのデザイン、読まれてる?視線誘導から考えるレイアウトの基本

ポスティングチラシは、読まれなければ意味がありません。どれだけ内容が優れていても、「目を引かない」「どこを読めばいいのか分からない」デザインでは反響につながりません。
本記事では、レイアウトの基本について解説します。
1.「読まれる」デザインには法則がある
成果を大きく左右する要素のひとつが、初めて手に取る人の“視線の動き”を意識したレイアウトです。
実際、マーケティングの世界では「人の目はZの動きで情報を追う」と言われています。これは、左上→右上→左下→右下という順番に視線が移動するというもの。この法則に従ってキャッチコピーやビジュアル、QRコードなどを配置するだけでも、読みやすさと訴求力は格段に上がります。
2.最初の1秒で勝負が決まる
チラシを見るかどうかの判断は、手に取った“最初の1秒”が勝負です。ここで「気になる」「もう少し見てみよう」と思わせられるかがカギになります。
効果的なのは:
- 左上に強いキャッチコピーや店舗ロゴ
- 視覚的に目を引く写真(料理写真やビフォーアフターなど)
- 中央〜下部にサービス説明とお得情報
- 最下部または右下に行動導線(電話番号、QRコード、地図など)
このような配置を意識すると、視線の流れに沿って自然と内容を読ませることができます。
3.QRコードの配置と余白は重要ポイント
チラシに欠かせない要素となったQRコードですが、ただ載せればいいというわけではありません。
- 右下や中央下部など“視線が最後に到達する場所”に置く
- 周囲に余白を確保し、「押せる」「読み取れる」印象を与える
- 「QRコードを読み込むとどうなるか」を言葉で明記する(例:「LINEで割引をGET!」)
このように、読み取る動機としやすさの両方を用意することで、読み取り率は2〜3倍に跳ね上がることもあります。
4.「行動させる」レイアウトを設計しよう
優れたチラシの共通点は、単に情報を詰め込むのではなく、「読み手を行動に導くストーリー」があることです。デザインや配置が直感的で、情報が整理されていて、最後に“行動を促す”要素がしっかりある。
レイアウトで反響が変わる——これは感覚ではなく、データとして証明されている事実です。次にチラシを作る際は、デザインの見た目だけでなく、“視線の流れ”と“行動導線”に注目してみてください。